スーパーによって、魚の品揃えや値段が違うのはなぜ?主婦はどう戦略を立てるか?というお話

食べること

こんにちは、こぐまです。

 

こぐまの旦那(以下、こぐパパ)は、スーパーの鮮魚部門に勤めています。

部門長を務めるようになって、もう5年以上。

 

で、

 

当たり前ですが部門長はその部門に1人なので、

“雑に言えば”その店の鮮魚コーナーは、こぐパパの好きなように出来るのです。

 

細かくは、

母体であるスーパーの、経営方針にも大きく左右されるようなんですが。。

 

 

「売り上げを立てるために、どういった工夫ができるのか?」というのは、

部門長の腕の見せ所なんですよね。

 

 

 

家の中では会話が少ないこぐま夫婦ですが(子供がうるさいからね!)、

子供たちが寝てしまったあとは、こぐパパが嬉々として仕事の話をよくしてきます。

微笑ましく聞いているうちに、こぐまもいろいろ覚えてきまして。

 

こぐパパの話を聞いた中で、

主婦目線で、「これ、ちょっと面白くない?お得情報じゃない?」

というのを発信してみようと思いました。

 

 

全てのスーパーに当てはまる訳では決してないですが、

鮮魚部門の裏話的な感じで、

「スーパーの人って、そんなことを考えてるんだ」

と思ってもらえると、嬉しいです。

 

 

 

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同じ系列のスーパーでも、魚の値段が違うと思ったことはないですか?

全国展開だったり、地元で展開しているお店であっても、

○○店は△△円だけど、●●店は▲▲円じゃん。こっちが安いじゃん。

 

って思ったことは、ないですか?

 

全く違う店なら不思議に思わないのですが、

同じ系列なのに、場所が違うだけでなんで値段が違うの?

って、めちゃくちゃ不思議だったんです。

 

でも、

 

スーパーって、地域性がものすごく出ます

「その地域性を見るためには、その地域のスーパーのチラシを見ると良い」

こぐまは看護師なんですが、

看護学生のとき、地域看護を指導してくれた保健師さんが教えてくれた言葉です。

 

高齢者が多ければ、魚や野菜が売れやすい。小パックが売れやすい。

若い世代が多ければ、肉が売れやすかったり、徳用サイズが売れやすい。

そういう情報が、チラシからわかったりする。

 

といった理由からでした。

 

こぐパパにこの話をすると、「大体は合ってる」んだそう。

現場レベルでは、もっと細かく分析しているので、「大体は」ってことらしい。

 

そう、

その地域に住んでいる、来てくれるお客さん(ターゲット)に合わせて、商品の品揃え、値段を変えている。

これが、一番の肝、今回の話の全てなんです。

 

 

あ、ここからもっと詳しく説明していきますよー。

もうちょっと読み進めてくださいませ☆

 

 

同じ系列のスーパーでも、魚の“品揃え”が違う理由

スーパーには、定番の商品というのがあります。

 

肉であれば鳥もも肉、豚バラ肉。

魚であれば鮭の切り身、ぶり切り身。

野菜であれば、キャベツ、トマト。など。

 

そして、

定番以外の商品をどう揃えるのか、そこに、部門長の“工夫”が反映されます。

調理法が自由な“そのままの商品”がいいのか、

すぐに調理しやすい切り身が良いのか、

切り身の大きさはどのくらいが良いのか、

味付けしているものが良いのか、

味付けはどんな味が良いのか(辛め?甘め?)、

手間があっても(多少コストが値に乗っても)骨抜き魚が良いのか、

BBQや焼肉、鍋に合うものが良いのか、

酒に合う=ツマミになるものが良いのか。

 

そしてそれらは、

冷蔵が良いのか、冷凍が良いのか。

 

 

こぐパパの話を思い出すだけでも、これだけあります。

現場で働くこぐパパは、これ以上のことを考えていると思います。

 

 

 

この“工夫”に関しては、

いくら本部から実力者が手伝いに来たとしても、

現場の部門長の方が優れています。

 

だって、その店の日々の売り上げはもちろん、

客層、時間による客入りの変化など、

現場を知ってるのは部門長ですからね。

 

スーパーによって商品の売れ行きが違う。だからこそ、そのスーパーの“特徴”が出る。

例えばこぐまが買物に行ったときは、魚を丸一匹買うことはありません。

腹だしも出来ないし、家族の人数的に魚一匹分使い切れないし、

なんなら、調理法も浮かばないからです。

 

THE 料理苦手人間です。

でも、そういう若い人は増えているそうで。

こぐパパの店では、基本的に全て腹だし済みのものを置いているそうです。

 

 

逆に海が近い地域であれば、

魚好きで魚を食べる人も多いし、

魚をさばける人も多いから、丸一匹で売っても売れていくわけです。

 

 

ただ、商品によっては、

住民が自分で漁っちゃうから、売れにくい魚もあるそうです。

 

もうそれを聞くだけで、魚に疎いこぐまはチンプンカンプン。

海が近い地域で店で魚を売るって、頭使いそうですよね・・・・!

 

 

同じ系列のスーパーでも、魚の“値段”が違う理由

魚の値段が高い理由

例えば、

もともとの値が高い魚(鯛、イクラなど)は、若い世代はあまり買いません。

高齢の方など、「少量でも良いから、良質なものを買いたい」人が買って行きます。

 

あとは、徳用サイズ(量を多めに入れる)ことで、

1パックあたりの値段が高くなるものもあります。

これは頻繁に店に来れない共働きの家庭がストック用で買ったり、

食べ盛りの子供がいる家庭が、食べきるつもりで買ったりします。

 

 

そう、

お客さんの年齢層や、働いている人が多いのか?等などの理由で、

値段は調整されているんです。

 

 

さらに、裏話的なことですが、

日中客が少ない(夕方になって増える)店は、

夕方の値引きを見越して、

多少値段を高くつけていることもあるそうです。

 

まさに、

「客層、客入りの傾向」が魚の値段を上げる理由のひとつになっています。

 

魚の値段が低い理由

魚の値段が低い理由のひとつには、手をあまりかけていない。

というのがあります。

人の手がかかればかかるほど、人件費がかかりますからね。

 

あ、手を抜いてるってワケじゃなくてね。

 

 

例えば、腹だし、三枚おろしなどの調理に対応しない、というもの。

同じ系列で、調理するしないがバラバラだと、それは問題なので、

ある程度統一はされてるそうですが。

 

一般的に、安さを売りにしている店は、調理は対応していなくて、

サービスを売りにしている店は、調理対応してくれることがほとんどです。

それでも、広告の品などで大量に商品を出すときは、調理対応されないときもあります。

 

あとは、

安定供給される物は、値段が低め安定になります。

魚特有の理由として、その日獲れる魚は、天候に大きく左右されます。

台風の日なんて、漁すら行われません。

 

そんな中、安定して供給できる冷凍物。

定番過ぎて、卸の在庫も潤沢にあり、比較的安定供給されやすい物(鮭、鯖など)。

この辺りは値段が低くなる傾向にあります。

低くなるというか、低いままキープできる、といった感じですね。

 

 

さらに、魚特有の理由として、

 

部門長自らが仕入れる

部門長自らが魚市場で安いものを仕入れる場合もあります。

 

そうなるとバイヤーを介さないので、

他の店では扱っていない魚を、安い値段で出せますよね。

 

“魚は天候に左右される”ので、出来る技です。

これが肉では、そうはいきません。

「おっ、今日はこの肉が安いじゃん♪」なんてことは、基本的にはありません。

 

部門長が仕入れることができれば、

市場とのパイプも出来るし、他の商品も紹介されたりして、

かなり強いようです。

 

 

 

こぐパパは仕入れができない(競りが出来ない)ので、

競りが出来る同僚に毎朝連絡をとって、

その日の「お買い得品」を仕入れているそうです。

抜かりないですね・・・。

 

 

ちなみに、「同じ店」でも、魚の値段などが違うことがあります

店の人間や、常連さんじゃないと気付かないかなーとは思うのですが。

同じ店でも、魚の値段が違うことがあるんです。

 

 

わかりやすい例では、

土曜丑の日では、

うなぎのラインナップが増えて、定番のうなぎの値段が安くなっていたり。

天候不良&不漁が続けば、仕入れ値が上がるため、魚の値段も上がったり。

不作の時期は、野菜が高騰するのと同じ理由ですね。

 

他には、

大型連休中は旅行に行ってる人が多くて、店への客入りが少ない。

連休後半には人が帰ってくるので、店への客入りは多い。

その辺りの客の動向を見て、値段を変更していたり。

 

梅雨の時期の晴れた日には、客入りが多いから、売り時ですし。

一日の中でも、午前中が雨なら午後の方が客が多い、とか、

「売る」ことに関しても、スーパー自体、とても天気の影響を受けます。

天気によって、店頭に出す魚の量や、値段も調整しています。

 

 

 

いやー、難しいですよね。

 

こぐまは昔スーパーでバイトをしていたので、何となくわかるのですが・・・

それでも、特に魚は難しい世界だと思います。

 

で、

 

 

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主婦としては、それを買物にどう活かすか?

肝心なのは、ココですよね。

主婦としては、この情報をどう活かすのか?

 

復習ですが、

スーパーに並ぶ魚の品揃え、値段は、その地域性によって決まります。

 

ということは?

 

自分に合った地域の店に行くのが、一番自分に合った買物が出来ます。

自分に合った品揃えで、丁度良い値段(安いとは限らない)で買えます。

 

 

自分の住んでいる地域がどんな地域なのか、

って、なんとなくわかりませんか?

 

ここは、最近住宅が増えて、若い世代が多い地域。

ここは、老舗の店も多くて、格式のある地域で、高級層の地域。

ここは、家が多くて、幅広い世代がいる地域。

ここは、会社が多くて、住民というよりサラリーマンが多い地域。

 

その地域に合わせてスーパーは戦略を打ってるので、

自分に合った地域のスーパーで買物をするのが、一番良いんですよね。

 

 

 

値段が、“丁度良い”というのは、自分の相場に合っている、ということです。

高すぎると買えないし。

安すぎると、品揃えが自分の好みとは違っていて、

「安いんだけど、そんなに欲しいワケじゃない・・・」というのしか無かったり。

 

 

 

なので、結論ですが、

自分に合った地域(自分と同じような層が多い地域)の店に行くのが、

一番自分に合った買物が出来ます!

 

そこを基準に、好みの品が多い店を選んだり、

安い店、時間帯を研究してみると楽しいと思います。

 

 

以上、鮮魚部門長を務めるこぐパパの話を聞いて、

主婦のこぐまが思ったことでした。

お店や商品を見るとき、選ぶときに、思い出してくれると嬉しいです。

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